巣ごもり生活で需要高まる「ウォーターサーバー」、顧客満足の高いサービス1位は

コップに水が注がれている写真

 6都府県に3回目の緊急事態宣言が発令されるなど、コロナ禍で行動制限の布かれた生活が長期化するなか、依然として巣ごもり消費が目立っている。とくに、内食ニーズは根強く、関連するところでは「家庭用ウォーターサーバー」の需要も高まってきているようだ。

 インターネットメディア事業等を手がけるキュービックが昨年12月に発表した「ウォーターサーバーを検討しているユーザーを対象にしたWeb調査」によると、導入を検討している人の7割が新型コロナの影響によるものと回答。「おいしい水が飲みたい」「子どもが生まれ、より水の衛生面に気をつけたい」といった従来の意向に加え、「テレワークの実施」でおうち時間が増えたことが、利用意向を促進している様子が見られる結果となっている。

 そうしたなか、顧客満足度調査を行うoricon MEでは、今年で11回目となる「ウォーターサーバー」のランキングを発表。どんなサービスが消費者の満足を叶えているのか、結果とともに利用者の声を聞いてみよう。

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 対象企業は、「(1)専用のボトルをセットし、『冷水・温水』および『冷水・常温水』が使用できる家庭用ウォーターサーバーをレンタル(一部、無料貸与もしくは有料販売)している」、「(2)農林水産省による『天然水』および『RO水』と分類される水を提供している」という、2つの条件を満たす宅配水サービス企業(バックインボックス、ペットボトルの宅配をする企業は対象外)で、今回は該当する36社について、実際のサービス利用者である20〜84歳・9297人から回答を得た。

 ランキングを構成する評価項目は、「商品のわかりやすさ」「申込みのしやすさ」「特典・キャンペーン」「水のおいしさ」「ボトル交換のしやすさ」「サーバー機能」「デザイン」「利用料金」「宅配システム」「サポート体制」の10項目で、これらは全28の設問から形成。なお、ランキングは「満足度総合」「評価項目別」のほか、3つの部門別(「水の種類別(天然水/RO水)」「形状タイプ別(床置きタイプ/卓上タイプ)」「世帯別(育児・子育て世帯)」)の結果も発表している。

ウォーターサーバーランキング 満足度総合 TOP5

順位

サービス名/(得点)

1位

ジャパネットウォーター 富士山の天然水 (76.3点)

2位

サントリー天然水ウォーターサーバー (75.8点)

3位

アクアクララ (75.1点)

4位

富士の湧水 (74.9点)

5位

アルピナウォーター (74.4点)

後発ながら支持される【ジャパネットウォーター 富士山の天然水】、評価項目別でも6項目で首位

水の写真

 第11回目となる2021年度のランキングでは、通販大手のジャパネットグループが提供する【ジャパネットウォーター 富士山の天然水】(76.3点)が、満足度総合1位を獲得。同サービスは、「生きていくうえで欠かせない水だからこそ、品質の高いものを飲んでほしい」という想いから、2018年6月から販売開始されたもの。提供しているのは、富士山のふもとからくみ上げられる質の高い天然水。バナジウムとミネラル分をバランスよく含んだ軟水で、自社工場での製造を経た後に直接ユーザーの元に届けられている。

 評価項目別ランキングでは、「申込みのしやすさ」(79.0点)、「宅配システム」(78.4点)、「サーバー機能」(77.9点)、「ボトル交換のしやすさ」(74.9点)、「サポート体制」(74.1点)、「利用料金」(70.9点)と、全10項目中6項目で1位に。なお、「水のおいしさ」の項目では、ランキングこそ2位となったものの得点数は80.0点と高水準をマークし、部門別の水の種類別「天然水」ランキングでは、76.0点で1位の評価を得ている。

 回答者からは、「会社にある他のサーバーと飲み比べた時に水がおいしい」(60代・男性)、「商品に関する説明がわかりやすく、水がおいしかった」(30代・女性)などと、水のおいしさに触れる声が多く聞かれたほか、1位を獲得した項目別評価の中でも、(70点台後半の)とくに高得点を獲得した「申込みのしやすさ」「サーバー機能」「宅配システム」の魅力に言及するコメントも。他に比べ比較的後発のサービスながら、確かな信頼を得ている様子が見て取れた。

総合2位の【サントリー天然水ウォーターサーバー】、評価項目「水のおいしさ」は5年連続No.1

 満足度総合2位は、「水と生きる」を企業メッセージとして発信するサントリーグループが提供する【サントリー天然水ウォーターサーバー】(75.8点)。ミネラルウォーター市場において、売上No.1を誇る『サントリー天然水』(インテージSRI調べ)を自宅で存分に活用できるサービス。サーバーには、熱水を循環させることでおいしさと安全性を守る独自のオートクリーンシステムが設けられているほか、4段階調節ができる温度設定や2重のチャイルドロックなど、機能が充実している。

 評価項目別ランキングでは「水のおいしさ」(80.6点)で首位となり、同項目においては2017年から5年連続で1位に。また、サーバーの利便性の良さなどから、部門別の世帯別「育児・子育て世帯」ランキング(0〜6歳までの乳児・幼児をもつ親世帯を対象)でも2年連続で1位の評価を獲得。

 実際に回答者からも、「調乳をする際、温度が設定できるためスムーズにできて良かった。いつでも好みの温度で飲めるのがいい」(20代・女性)、「サントリー天然水の工場見学で、水の環境、衛生管理、信頼性、味、それに感動して決定しました。故障の時も待つことなく対応してくれ、設置担当の方の対応も金額の負担もなく良かった」(50代・女性)などと、賞賛の声が寄せられている。

日本人の味覚に合ったおいしい水を“デザイン”する【アクアクララ】

ウォーターサーバーの水を飲む人のイラスト

 続く満足度総合3位には、【アクアクララ】(75.1点)がランクインした。先の2社が提供するのが「天然水」なのに対し、アクアクララが採用しているのは「RO水」。これは、水道水などの原水をRO膜(逆浸透膜)でろ過し、不純物を除去することで作られるクリアな水のこと。なお、水の味はミネラルの含有量によって異なり、同サービスではRO水に最適なバランス配合によるミネラル調整を行うことで、日本人の味覚に合った水(=デザインウォーター)を提供している。

 水のおいしさについて、回答者からは「水道水との明確な違いが出るのは薬を飲むときです。本当に水が無臭で嫌な味が一切しません。口に入れると丸い玉を飲むように感じるやわらかい水です」(20代・女性)といったコメントが。評価項目別ランキングでは、利用前後の特典・キャンペーンの充実度について評価した「特典・キャンペーン」(70.5点)で2年連続1位の評価を得たほか、「デザイン」(73.2点 ※同点)、「利用料金」(69.0点)、「サポート体制」(72.5点)の3項目で3位を獲得するなど、とくに高い評価を集めた。

 近年では、天災の多い日本において「もしもの時の備え」としても注目されるウォーターサーバー。コロナ禍の影響で新たに必要性を感じているという人は、災害への備えという観点も踏まえ、また今回の満足度ランキングの結果も参考にしながら、利用を検討してみてはいかがだろうか?

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