格安SIM満足度1位は「BIGLOBEモバイル」、格安スマホは「イオンモバイル」が首位 選定時に重視されているポイントとは?

料金設定は全41種、とくにプランの充実度で評価が高い「イオンモバイル」

 一方、「格安スマホ」ランキングは、イオンリテールが運営する【イオンモバイル】が、2017年に次いで通算2度目の満足度総合1位を獲得した。

  • イオンモバイルのロゴマーク

 サービス構成に沿って設定された9つの評価項目別ランキングでは、「加入手続き」「繋がりやすさ」「プランの充実度」「保証サービス」「サポートサービス」「コストパフォーマンス」の6項目で1位に。月額480円より41種類の豊富な料金プランを提供していることから、とくに「プランの充実度」では2位以下と2点以上差の74.92点をマーク。この満足度得点は、格安SIMランキングを含む全評価項目の中で最も高い点数となっている。

 回答者からは、「料金プランがシンプルでわかりやすく、なおかつ安い」(20代・男性)、「データシェアプランの料金や内容がちょうど良かった」(60代・男性)など、若者から年長者まで幅広い世代からプランの豊富さに言及したコメントが寄せられたほか、「キャンペーンで(イオンなどで使える)5000WAONポイントがもらえるのが大きかった」(40代・女性)、「よく利用するイオンモール内に店舗がある」(60代・男性)というように、イオングループならではの利便性の良さに満足感を得ている人もいた。

「格安スマホ」ランキング満足度総合2位は、女優の本田翼が出演するCMでもお馴染みの【LINEモバイル】(69.30点、格安SIMでは3位/68.53点)で、評価項目の「初期設定のしやすさ」(73.07点)、「付帯サービス」(66.58点)で高評価を獲得。3位には、【BIGLOBEモバイル】(68.58点)がランクインしている。

格安SIM、格安スマホを選ぶ際、消費者が最も重視するのは「料金プランのわかりやすさ」

 ちなみに、「格安SIM」「格安スマホ」両調査の回答者2274人に、サービスを選ぶ際(利用前)に「重視した項目」について質問したところ(複数回答)、最も重視されていたのは【料金プランの分かりやすさ】で52.3%。次いで、【料金に対するサービスの質】(37.6%)、【加入キャンペーン】(35.1%)、【インターネットの繋がりやすさ・通信の安定性】(26.7%)の順に重視されているという結果となった。

重視した項目(複数回答) ※上位10項目を掲載

項目

割合

料金プランの分かりやすさ

52.3%

料金に対するサービスの質

37.6%

加入キャンペーン

35.1%

インターネットの繋がりやすさ・通信の安定性

26.7%

加入手続きの容易さ

24.7%

割引・キャンペーンの内容の魅力さ

22.5%

インターネットの通信速度

20.9%

料金プランの豊富さ

20.9%

契約完了(使用開始)までの時間

16.4%

最低契約期間の納得度(3年縛りなど)

16.3%

【料金プランの分かりやすさ】には半数以上の票が集まっているが、大手携帯キャリアに対して政府も提言しているように、やはり料金プランについては明瞭であることが、消費者にとってとても大切だということがわかる。1人1台、また老若男女が当たり前に使用する時代になった携帯電話。市場競争が活発化していくことで、より良いサービスが登場していくことに期待したい。

>2020年 格安SIMランキング 全結果(外部リンク)
>2020年 格安スマホランキング 全結果(外部リンク)

―調査概要―
【格安SIM】
■サンプル数:1349人(18〜84歳/性別問わず)
■調査企業数:34社
■調査期間:2020年7月14日〜8月3日
■定義:移動通信サービスに関わる自社回線網や無線局を自社で開設、保有、運営していない「仮想移動体通信事業者(MVNO)」のうち、移動体通信事業者(MNO)から借り受けたネットワークを使い、自社ブランドとしてSIMカードを提供する通信サービス事業者
■調査対象者:次のすべての条件を満たす人→(1)過去1年以内に、MVNOの公式サイトまたは店舗でSIMカードを新規(他社からの乗り換え含む)で購入し、開通設定を行った人、(2)1ヶ月以上継続して利用している/利用したことがある人、(3)サービス選定に関与した人、(4)料金を把握している人 ただし、法人での利用は対象外とする

【格安スマホ】
■サンプル数:925人(18〜84歳/性別問わず)
■調査企業数:22社
■調査期間:2020年7月14日〜8月3日
■定義:移動通信サービスに関わる自社回線網や無線局を自社で開設、保有、運営していない「仮想移動体通信事業者(MVNO)」のうち、移動体通信事業者(MNO)から借り受けたネットワークを使い、自社ブランドとしてSIMカードとSIMフリー端末のセット商品を提供する通信サービス事業者
■調査対象者:次のすべての条件を満たす人→(1)過去1年以内に、MVNOの公式サイトまたは店舗でSIMカードとSIMフリー端末を新規(他社からの乗り換え含む)で同時購入し、開通設定を行った人、(2)1ヶ月以上継続して利用している/利用したことがある人、(3)サービス選定に関与した人、(4)料金を把握している人 ただし、法人での利用は対象外とする

  1. 前へ
  2. 1
  3. 2