政府主導による「携帯電話料金の引き下げ」に向けた動きが活発化していくなか、自身の携帯電話サービスや料金プランの見直しを考えている人は少なくないはず。これまでは大手通信会社を利用していたけれど、このタイミングで「格安SIM」「格安スマホ」も検討してみようか…というケースも増えていくのではないだろうか。そんななか、顧客満足度調査を行うoricon MEでは、2020年最新版の「格安SIM」「格安スマホ」満足度ランキングを発表。それぞれ1位に、「格安SIM」は【BIGLOBEモバイル】(70.01点)、「格安スマホ」は【イオンモバイル】(70.43点)が選ばれる結果となった。
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「格安SIM」「格安スマホ」とは、NTTドコモやKDDI、ソフトバンクといった大手キャリア(MNO=移動体通信事業者)から通信回線を借り受ける形で、各運営事業者(MVNO=仮想移動体通信事業者)がそれぞれ自社ブランドサービスとして提供しているもの。
格安SIMも格安スマホもほぼ同じ意味で使用されることが多いが、本調査においては、それぞれ次のように定義し、ランキング化している(格安SIM:SIMカードを提供する通信サービス事業者/格安スマホ:SIMカードとSIMフリー端末のセット商品を提供する通信サービス事業者)。
調査期間は2020年7月14日〜8月3日で、自身が利用したサービスについて「格安SIM」は1349人、「格安スマホ」は925人から回答を得た。なお、「格安SIM」ランキングは、2014年の調査開始以来、7回目。「格安スマホ」は、2015年の調査開始以来、今年で6回目の発表となる。
2020年 格安SIM ランキング
満足度総合ランキング
順位 |
サービス名/(得点) |
1位 |
BIGLOBEモバイル (70.01点) |
2位 |
mineo (68.64点) |
3位 |
LINEモバイル (68.53点) |
4位 |
イオンモバイル (68.05点) |
5位 |
OCN モバイル ONE (66.57点) |
評価項目別ランキング
>格安SIMランキング すべての結果はこちら(外部リンク)
2020年 格安スマホ ランキング
満足度総合ランキング
順位 |
サービス名/(得点) |
1位 |
イオンモバイル (70.43点) |
2位 |
LINEモバイル (69.30点) |
3位 |
BIGLOBEモバイル (68.58点) |
4位 |
OCN モバイル ONE (68.24点) |
5位 |
J:COM MOBILE (65.94点) |
評価項目別ランキング
>格安スマホランキング すべての結果はこちら(外部リンク)
細やかなサービス改善を実施、得点・順位ともに昨年超えの「BIGLOBEモバイル」
「格安SIM」ランキングの満足度総合1位は、ビッグローブが運営する【BIGLOBEモバイル】。前回2019年の得点と順位(66.76点/5位)をともに上回り、初の総合首位となった。
満足度総合のほか、サービス構成に沿って設定された8つの評価項目別ランキングでも、「加入手続き」「繋がりやすさ」「プランの充実度」「初期設定のしやすさ」「保証サービス」「付帯サービス」と6項目で1位に。なかでも、「プランの充実度」(73.89点)、「初期設定のしやすさ」(73.71点)、「加入手続き」(73.02点)は、73点台の高得点をマークしており、これらに対しては利用者からも「自分に合った料金プランがあった」(40代・女性)、「設定が簡単でとまどいがなかった」(50代・女性)、「加入後、半年間のエンタメフリーオプション無料、加入月から3ヶ月割引などが良かった」(50代・男性)とのコメントが寄せられている。
ビッグローブ 執行役員 コンシューマ事業本部副本部長の中川圭子氏によると、同社ではとくに「加入手続き」「プランの充実度」「初期設定のしやすさ」「付帯サービス」に関して、ユーザーからのさまざまな意見やWebサイトの分析などを通し、全社一丸となって常時サービスの改善に努めているという。このコロナ禍においても「非対面でのお申込みやご利用に際して、ご不便がないように、プラン診断やサポート動画コンテンツ、チャットサポートなど、オンライン上のコンテンツ拡充やブラッシュアップ等も行わせていただいております」といい、こういった日々の努力によって、サービスの質がどんどん磨かれていっているようだ。
そのほか、評価項目別ランキングでは、オプテージが運営する【mineo】(満足度総合2位)が、「サポートサービス」(65.07点)で4年連続、「コストパフォーマンス」(71.31点)で3年連続1位を獲得した。