開催概要
2019年10月24日、統計家である西内啓氏によるセミナー『「見える化」の先にある顧客満足度データの使い方』をオリコン株式会社内にて開催いたしました。当日はデータ分析業務に従事されている方を中心に、約20名の方にお集まりいただきました。ここでは、当日の内容の一部をご紹介します。
セミナーダイジェスト
【前半】エビデンスやデータドリブンの重要性、分析データの「言える化」について解説
セミナー前半では、医療におけるエビデンスの必要性やデータドリブンに意思決定を行う会社の生産性などの事例をもとに、データ活用の重要性をご説明いただきました。
また、データを分析し「見える化」した後のアクションとして、何をどうすればどれくらい儲かりそうなのかといった「言える化」を行えるようになることが重要とお話されていました。
【後半】実際の「顧客満足度データ」を用いた分析を実施。分析後のアクションプランの立て方も解説
セミナー後半の冒頭で、弊社のCS(顧客満足度)事業、および顧客満足度データについての説明を挟み、西内氏の所属する株式会社データビークルのツール「dataDiver」を説明の上、実際のデータを利用して満足度にかかわる分析を実施しました。分析結果より、コンタクトがしやすいこと、スケジュール調整しやすいこと、手続きが分かりやすいことなどが、顧客の総合的な満足に貢献している可能性の高いファクターであることを明らかにすることができました。
さらに、データ分析後のアクションプランの考え方や、分析を行うプロジェクトチームの構成方法などについても具体的なケースを取り上げて解説を行っていただきました。
セミナー終盤では、質疑応答が行われました。WEBで事前に聴取していた質問への回答や、セミナー参加者が抱える日々の業務での課題について、コンサルティングのような質の高いやりとりが展開されました。
【終了後】dataDiver試用会、個別お悩み相談会
セミナー終了後、dataDiverの試用会および、西内氏による個別お悩み相談会が行われました。セミナー本編で消化しきれなかった部分や、個社のセンシティブな内容なので、質疑応答で確認できなかった点について、アフターフォローを行って頂きました。
統計家
西内啓氏(にしうち ひろむ)
【経歴】
東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、2014年11月より株式会社データビークルを創業。自身のノウハウを活かした拡張アナリティクスツール「dataDiver」などの開発・販売と、官民のデータ活用プロジェクト支援に従事。著書に『統計学が最強の学問である』、『統計学が日本を救う』(中央公論新社)などがある。日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)アドバイザー。
セミナーに出席された方の感想
●満足度に寄与するポイントが予想とは少し異なり、今後のアンケート内容に活かせると感じました。
●データは収集していましたが、どのように活用して良いかわからなかったので、有意差がないという結果も大切と聞いて、自分で分析してみようと思いました。
●データ活用についてはこちらからのデータ提示で現場で取り組みを検討してもらうとしていましたが、今回のお話をもとに適切なフィードバックが出来ると感じました。
●総合採点は他指標との相関関係を見る事が重要だとわかったので、さっそくデータをさわってみようと思いました。またリサーチデザインについても勉強してみようと思えました。
●dataDiverを使うのか、それ以外のツールを使うのか、いずれにせよどの様にデータと向き合い活用していけば良いか、方向性が見えてきました。
●質疑応答が具体的で大変参考になりました。ありがとうございました。
●まさに現在ぶつかっている課題に対しての打ち手が見えてきて、大変勉強になりました。
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