近年、訪日観光の目玉の1つにもなっていたテーマパーク。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響により大きな打撃を受けているが、各パークでwithコロナ、afterコロナに向けた対策や取り組みが徐々に見られはじめ、全国的に再起への機運が高まりつつある状況だ。
そもそも日本には、各地に個性豊かなテーマパークが存在するが、利用者はどんなポイントを重視し、またどのような行動をとっているのだろうか? 顧客満足度調査を行うオリコンでは、「テーマパークの利用動向」についてアンケートを実施。過去1年以内にテーマパークに行った15歳以上の男女5024名から得た回答の中から、気になる顧客行動についてまとめた。
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>西日本ランキング(外部リンク)
>テーマパーク満足度調査、東はTDS、西はUSJが首位 わずかに異なる支持理由
1.テーマパークに誰と行くかでチケットの購入形式が異なる?
チケット代の形式の問いでは、おひとりさまでの利用は「年間パスポート」、カップルでは「通常料金」、ファミリーでは「割引チケット・クーポン」でチケットを購入している割合が、業界全体よりもそれぞれ+10pt以上高い(下図)。カップル利用では「割引チケット・クーポン」の使用が業界全体よりも−10pt以上低いが、これはデートでクーポンを出す恥ずかしさや、見栄を張りたい欲があるからだと思われる。一方、ファミリー利用では「通常料金」が業界全体よりも−10pt以上低く、上手くクーポンを利用し出費を抑えて楽しんでいる様子がうかがえる。
2.60代以上のテーマパークの楽しみ方は「ショーを観ること」「季節に合ったイベントを体験すること」
テーマパークに行く目的の問いでは、ほかの年代に比べ60代以上は「ショーを観ること」「季節に合ったイベントを体験すること」を目的とする傾向にあり、業界全体よりも+5pt以上高くなっている。ショーやイベントが目当ての人が多いので、ほかの年代に比べて60代以上の利用者は、「施設の清潔さ」「施設設備の充実さ」「施設内の歩きやすさ」を重視する傾向にあると考えられる(足腰の問題から「歩きやすさ」、歩き回らなくてもいいように「施設設備の充実さ」を重視している可能性もある)。
3.10・20代はTwitter、Instagramで情報収集&発信
直近に行ったテーマパークの利用を検討する際の情報収集について尋ねると、10・20代はほかの年代に比べ「テーマパークのTwitterやInstagram、個人のSNS」から情報を得ている割合が高く、業界全体よりも+5pt以上高い。SNSから能動的に情報を収集しにいく人の割合は、年代が低くなるほど高くなる傾向にあるようだ。また、10・20代は、利用したテーマパークに関して「Twitter、Instagramに投稿する」傾向にあり、業界全体よりも+5pt以上高い。SNSツールは数あるが、情報収集・発信はTwitter、Instagramがメインとなっているようだ。
4.おひとりさまはTwitterで情報収集・発信
直近に行ったテーマパークについて、おひとりさま利用は、「テーマパークのTwitter」から情報を得ている傾向にあり、業界全体よりも+10pt以上高い。また、訪れた際にはテーマパークについて「Twitterに投稿する」ことから、SNSのなかではTwitterを介して情報収集・発信をしていることがうかがえる。
5.カップルは映え写真を撮ってインスタにアップ?
一方、ほかの利用者に比べカップルは、直近に行ったテーマパークに関して「Instagramに投稿する」傾向にあり、業界全体よりも+10pt以上高くなっている。(上図)また、「季節に合ったイベントを体験すること」を目的としてテーマパークに行っている割合が、業界全体よりも+5pt以上高いことから、その時にしか撮ることのできない風景・装飾の中で2人が映った写真を、インスタにあげていることが考えられる。
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【調査概要】
●期間:2020年1月6日〜1月14日
●地域:全国
●方法:インターネット調査
●回答者:過去1年以内にテーマパークに行った(無料で入園した人は除く)15歳以上の男女5024名
<回答者属性>
[男女比]男性:39.2%、女性:60.8%
[年代比]10・20代:10.9%、30代:26.1%、40代:33.7%、50代:18.5%、60代:10.8%