ネット証券満足度「楽天証券」が初首位 利用者が各サービスを選んだ理由「手数料の安さ」が最多

業界初のサービスを次々と手がける「松井証券」

 次いで満足度総合2位は、【松井証券】(68.82点)。同社は、大正7年創業の老舗企業ながら、日本で初めて本格的なインターネット取引を導入した証券会社。これまでの知見を活かしながら、「預株制度」や「即時決済取引」、「夜間先物取引」など、ネット証券業界の先陣を切るサービスを次々と手がけ、2020年も投資信託の信託報酬の一部を現金還元する「投信毎月現金還元サービス」という業界初の試みを実装させた。

 評価項目別ランキングでは、「問い合わせ」(64.23点)、「システムの安定性」(71.68点)の2項目で1位に。部門別ランキングでは、2018年より発表を開始したレベル別「初心者」で初の1位を獲得。70.90点という得点は、同部門別ランキングにおいて過去最高を記録した。「手数料が安いこと。わからないことがあっても、電話をすれば、丁寧に説明してもらえること。間違ったことをやらかしても、すぐに電話で教えてもらえること。安心で安全なこと。素人にはとてもありがたいので、松井証券にして良かった」(50代/女性)という回答者コメントからも、初心者にとって取り組みやすいサービスであることがうかがえる。

豊富な商品ラインアップが高評価の「SBI証券」

 満足度総合3位には、ネット証券最大手の【SBI証券】(68.71点)がランクイン。業界最低水準の取引コストはもちろん、主要ネット証券最多を誇る外国株式取扱国数や業界トップクラスの投資信託取扱本数など、豊富な商品ラインアップも魅力で、評価項目別「取扱商品」(73.01点)では1位を獲得。利用者からも、「投資信託の品揃えが良く、買いたいファンドが扱っていないということがほとんどない。Tポイントで投資信託が買え、保有残高によってポイントが貯まるのも良い」(50代/男性)と、バラエティの豊かさに対する評価の声が多数寄せられている。

 続く4位は、SBIホールディングスのグループ企業で、今年1月1日にライブスター証券から社名変更した【SBIネオトレード証券】(68.29点)。信用手数料の無料化や信用金利の引き下げ等、投資コストの低減に積極的に取り組んでいることから、評価項目別ランキングでは「取引手数料」(73.98点)、「資金管理」(70.37点)の2項目で首位を獲得している。

 なお、回答者のうち4044人に「サービスの選定理由」について聴取したところ(複数回答)、最多は【手数料の安さ】で35.5%。次いで、【口座開設が簡単】(30.5%)、【信用度】(23.3%)、【取引のしやすさ】(20.2%)の順に票を集める結果に。【手数料の安さ】は言わずもがなだが、大切な資産を預け運用するという点から、やはり「信用」も重要な選定ポイントとなっているようだ。

ネット証券サービスの選定理由、上位4項目