人生100年時代において、資産形成は目下の課題。2019年6月に金融庁が「老後2000万円問題」を提示したことで、改めて資産運用に関心を持ったという人も多いことだろう。有価証券の売買においては、近年、ネット証券市場が伸長。このコロナ禍においては、おうち時間の増加と先行きの不透明さが相まったこともあり、新規口座の開設急増も記憶に新しい。そうしたなか、顧客満足度調査を行うoricon MEは、今年で14回目となる「ネット証券」の満足度ランキングを発表。満足度総合1位は、楽天グループの【楽天証券】(69.24点)で、前回2020年の得点と順位(68.72点/3位)をともに上回り、初の首位獲得となった。
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ライフスタイルに合わせ、好きな場所・タイミングで利用できるネット証券
証券会社とは、投資家と株式会社および証券市場をつなぐ企業のこと。顧客が株式や債券等の有価証券の売買を円滑に行うことができるよう、仲介的な役割を果たしている。ネット証券は実店舗を持たない証券会社を指し、インターネットを介して取引を行うため、好きな場所・タイミングで利用できる点や手数料の安さがポイントの1つだ。
本調査では「ネット証券」の定義を、投資商品として主に株式を取り扱い、かつ「Web経由での投資や取引を中心とするネット証券」「ネット証券以外の証券会社が提供するWeb取引サービス」というどちらかの条件を満たしている証券会社とし、該当する企業46社について調査を実施。回答者は、過去3年に1回以上、証券会社で投資商品を運用し、かつインターネット経由で行っている(運用商品の種類や運用商品数は問わない)20〜84歳の利用者1万2116人で、自身が使用したサービスについて答えてもらっている。
ランキングを構成する評価項目は8つ(「取引手数料」「取扱商品」「分析ツール」「資金管理」「提供情報」「問い合わせ」「取引のしやすさ」「システムの安定性」)あり、これらは全19の設問から成り立っている。なお、ランキングは「満足度総合」「評価項目別」のほか、部門別(投資スタイル別「デイトレード」「スイングトレード」「中・長期トレード」、運用商品別「国内株式」「投資信託」、デバイス別「PC」「スマートフォン」「アプリ」、レベル別「初心者」)の結果も発表している。
ネット証券 ランキング
満足度総合ランキング
順位 |
企業・サービス名/(得点) |
1位 |
楽天証券 (69.24点) |
2位 |
松井証券 (68.82点) |
3位 |
SBI証券 (68.71点) |
4位 |
SBIネオトレード証券(旧:ライブスター証券) (68.29点) |
5位 |
マネックス証券 (67.73点) |
>6位以下の結果はこちら(外部リンク)
評価項目別ランキング
エコシステムの強みを活かしたサービスを展開する「楽天証券」
1位に選ばれた【楽天証券】は、日本初となるオンライン専業の証券会社として1999年に誕生。創業以来、顧客本位の最良かつ革新的な投資サービスの提供に努めている。昨今は、楽天経済圏の強みを最大限に活かし、投資初心者でも取り組みやすいサービス提供に尽力。とくに、楽天ポイントで投資信託や国内株式等の取引ができる「ポイント投資サービス」や、楽天カードの1%ポイント還元を受けながら投資積立ができるサービスが好評を得ているといい、証券総合口座の開設数は2020年12月時点で500万口座を突破している。
8つ評価項目別ランキングでは、投資・金融商品の検索のしやすさ等の評価から成る「取引のしやすさ」(68.78点)と「提供情報」(65.87点)の2項目で首位に。また、部門別の投資スタイル別「スイングトレード」「中・長期トレード」、運用商品別「国内株式」、デバイス別「PC」「スマートフォン」「アプリ」でも1位を獲得。同社では、複雑になりがちな資産状況を、よりわかりやすいインタフェースの画面になるよう継続的なデザイン改善を行っていることもあってか、デバイス別「アプリ」においては2019年から3年連続の首位となった。