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「オンリーワンのチームづくり」が最高の結婚式を創る カギは“直接雇用”のアルバイト育成に/ブラス・河合達明社長インタビュー【後編】

2.サプライズでダンスを披露!? 「幹事に成り代わる」ということ

ブラス・代表取締役社長の河合達明氏 (C)oricon ME inc.

ブラス・代表取締役社長の河合達明氏 (C)oricon ME inc.

 こんなエピソードがある。結婚式ではチェリッシュの「てんとう虫のサンバ」や長渕剛の「乾杯」、木村カエラの「Butterfly」、福山雅治の「家族になろうよ」など、その時々によって“ウエディングソング”のトレンドが誕生する。近年では、星野源の「恋」やAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」などがその仲間入りをしたが、この2曲はダンス(振り付け)も話題となり、余興などで披露されることが多かった。そんな時は、スタッフ全員がダンスを練習し、新郎新婦や招待客と一緒に踊ったり、披露宴中にパフォーマンスを取り入れたサプライズをしたりしたこともあったようだ。

「あのときは、ものすごく練習しましたね(笑)。『私たちが担当しているお客さまなら、絶対に喜んでくれるはず!』と、スタッフチームが一堂に会して“恋ダンス”を踊ったこともあります。弊社の会場はオープンキッチンスタイルですので、厨房のシェフやパティシエも催しの演出に加わるんですが、そういった点もオープンキッチンだからこその強みと言えるかもしれませんね。まさにこういうことが、先ほど申し上げた『新郎新婦に成り代わって結婚式を創る』ということの1つだと思うんです。勝手にやるっていうのは語弊がありますけど、お互いに信頼が築けていれば少しのコンタクトで良いんです。実際、サプライズを仕掛けた新郎新婦のお2人には、大変喜んでいただきました」(河合氏)

 ウエディング事業は一期一会のビジネスだが、そうやって築き上げられた信頼関係は、式が終わった後も続く。全店舗で毎年開催している「夏の撮影会(夏祭り)」には、直近に式を挙げたカップルはもちろん、子どもが生まれてから家族揃って会場に訪れるケースも少なくないという。驚いたのは、とあるプランナーの女性が結婚式を挙げたときの話。彼女が担当してきたカップルたちに別のブラス社員が呼びかけたところ、なんと80組以上の夫婦が披露宴後の会場へお祝いに駆けつけたのだ。こういったエピソードの1つひとつが、同社の心の通った仕事ぶり、そして、チーム力の高さを証明している。

  • ブラスの全店舗で毎年開催している「夏の撮影会(夏祭り)」の模様

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