ハウスウエディング満足度、BRASSが3年連続1位 “スタッフの質の高さ”を重視する人が増加傾向

美意識あふれるFIVESTAR WEDDING、「式場」「式・披露宴」の項目で高評価

 満足度総合2位には、「美意識の極み」をコンセプトに最上級の感動を届けるとする【FIVESTAR WEDDING】(84.36点)がランクイン。「式場」(85.74点)「式・披露宴」(86.78点)の2項目で1位を獲得しており、ワンランク上のラグジュアリー感漂う施設や設備、ロケーションなどが高評価を得た。総合3位は、全13項目でTOP3入りした【IKK】(83.66点)。オリジナリティにあふれる、心温まるパーソナルウエディングの提供を掲げる同社に対して、回答者からはスタッフの応対やオリジナル演出を絶賛する声が目立っている。

 ハウスウエディングサービスを選定する際(利用前)に重要視した項目について構成比が高い順に並べてみると、昨年と比較してとくに上昇したのが「ウエディングプランナー」(7.80%→8.42%)と「式場スタッフの対応」(6.43%→7.62%)の2項目。これまで以上に人による対応が重視される傾向にあることがわかる。

 2000年代に盛り上がりを見せはじめたハウスウエディングは、時代のニーズに合わせて新しい企画や演出が生まれながらも市場は成熟しており、各社のサービスレベルは上限に近いところでのせめぎ合いになっている。そんななか、今後は、人によるソフト面での企画、演出、心遣いや細やかな対応といった部分に、最終的な顧客の満足度がより偏重されていくようになるのかもしれない。

“思うように人と会えない” コロナ禍を経て、ブライダル業界が迎える危機とチャンス

 なお、同時に発表した「格安ウエディングランキング」では、【ゼロ婚】(77.79点)が2年連続で総合1位。「結婚式場情報サイトランキング」では、【ゼクシィ】(73.56点)が調査開始以来初の総合1位。「結婚式場相談カウンターランキング」では、【Hanayumeウエディングデスク】(79.17点)が4年連続で総合1位を獲得した。いずれのランキングも2017年からスタートし、4回目の発表となる。

<総合・部門別など全結果を掲載>
>格安ウエディング(外部リンク)
>結婚式場情報サイト
>結婚式場相談カウンター

 今回の新型コロナウイルスの感染拡大によって、挙式披露宴を開催するか否か“苦悩”する新婚夫婦のニュースが多く見られるようになった。6月のジューンブライドはもとより、9〜11月の秋のブライダルシーズンもまったく見通せず、ウエディング業界全体が前例のない対応を迫られる逼迫した事態となっている。

 しかし、いまだかつてなかった、人と思うように会えない時間を誰もが過ごしたことで、コロナ後には、あらゆる世代において結婚に対する意識や価値観が従来とは大きく変わってくることも予想される。日常生活のなかだけでなく、人生において幸せを感じる節目のイベントや、会合などへの関心やニーズも高まっていくことだろう。

 社会全体が新たな生活様式への転換期を迎えている今、人生の1つの節目を彩るウエディング業界はその最先端に位置する業界でもある。こんなときこそ真価を問われるのが、業界として、そして、それぞれの企業としての利用者に向けた姿勢だろう。現状の危機を人々の未来の幸福へとつなげ、より顧客満足度を高めるサービスを提供するためのチャンスと捉えることも可能なはずだ。この先の業界の動向に注目していきたい。

(文/武井保之)

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