スーツはどこで買う？ どうやって選ぶ？　スーツに関する調査結果を発表

　実際にサービス・プロダクトを利用したことがあるユーザーのみを対象に調査を行う「オリコン顧客満足度ランキング」を展開する株式会社oricon MEでは、「紳士服専門店・スーツショップに関するアンケート」を行い、全国の4475人から回答を得た結果をまとめました。

　スーツを購入する場所は、男女ともに半数以上が「紳士服専門店のみ」と回答しました。また、女性は男性よりも紳士服専門店と「カジュアル衣料品店」「スーパーのスーツ売り場」を“併用”する傾向が見られました。

　また、「スーツを着ることで自分をどう表現したいか（周囲からどう思われたいか）」についても調査したところ、男女とも1位、2位に「清潔感」や「落ち着いた」が共通してランクインしていました。その他の項目もおおむね似通っていましたが、男性には「真面目な」、女性には「大人っぽい」の項目がランクインしています。調査全体を通して見ると、女性の方は「上品な」「大人っぽい」といった印象を、男性の方は「爽やか・クールな」「清潔感」といった印象を表現したいということが分かりました。

　年代別の調査では、トップ5に入る項目は似通っていますが、10〜20代においては「大人っぽい」がランクインしています。調査全体を見ても「カッコいい」「大人っぽい」印象は若い層において重視されていることが分かりました。さらに「清潔感」を重視するのは30代以上、「上品な」印象を志向するのは30〜40代ということも明らかになりました。

　「スーツを購入するときに何を重視するのか」についての調査では、男女ともに最も重視しているのは「自分のサイズに合う」ことでした。さらに、女性では「スタイルが良く見える」が2位にランクイン。男性では「耐久性」「通気性」が3、4位にそれぞれランクインしています。また、全体の傾向として女性は「スタイル」「動きやすさ」「シワになりにくさ」「ウォッシャブル」を男性と比較してより重視している傾向が見られました。

　年代別の調査では、「耐久性」の項目について、10〜20代では重視する割合が低く、30代以上で重視されるようになることがわかりました。「スーツのデザインのカッコよさ」は10〜30代で重視されていました。「スタイルが良く見える」は10〜30代で2位にランクインしており、加えて40代でも重視されていました。「ストレッチ性」は50代では重視する割合が他と比べて低いということも分かりました。

　この1年間でスーツ販売店へ行った際に使った金額の調査では、男女別で見ると直近の購入金額はそこまでの開きは見られないものの、年間の購入総額は大きく開きがあることが分かります。また、どのくらいの頻度でスーツを購入するのかという調査では、「消耗して着られなくなったら」と答えた人は女性では約5割にのぼり、男性と比べ購入頻度に大きな差があります。よって、男女間の年間総額の差は、購入頻度に起因するのではないかと考えられます。

　購入頻度を年代別に見ると、年代が上がるほど年間の購入総額は大きくなる傾向にあることが分かりました。「消耗して着られなくなったら」と答えた人は10〜20代では45％でしたが、50代以上では22％となっています。さらに50代以上では2割が「1年に2着」購入する一方で、10〜20代では1割に満たないという結果から、年代が上がるほど年間で購入する着数が増えるため、年間総額が上がっていると考えられます。

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