活用事例

【活用事例】スウェーデンハウス、好調の背景にあった課題と解決への道すじ 〜商標/調査データ/デジタルプロモーションの各活用法

スウェーデンハウス 営業推進部の大川保彦さん(右)と藤本狩名弘さん

 1984年の設立以来、一貫して“北欧クオリティ”に裏打ちされた高品質の住まいを提供し続けているスウェーデンハウス。機能性からデザインに至るまで、随所にこだわりが感じられる住まいは、実際に家を建て暮らしを営む多くの人々に支持され、オリコン顧客満足度(R)調査のハウスメーカー 注文住宅ランキングでも2015年の発表開始以来、7年連続で顧客満足度総合1位を獲得。最新2021年度の調査では総合に加え、評価項目別ランキングでも全14項目で1位を達成(通算2度目)するなど、さまざまな角度から高い評価を集めています。

 好調の波に乗るスウェーデンハウスですが、2015年当時は課題も多かったといい、それらの問題解決にオリコン顧客満足度がご提供するサービス(「商標」「調査データ」「デジタルプロモーション」)が活用されています。それぞれ、どのような目的で導入し、継続利用していただいているのか。スウェーデンハウス 営業推進部の大川保彦さん、藤本狩名弘さんにお話をお聞きしました。

>スウェーデンハウス 公式サイト(外部リンク)

「北欧クオリティ」に裏打ちされた高品質の住まいで、7年連続総合1位を受賞

スウェーデンハウス 北海道の函館モデルハウス

北海道の函館モデルハウス

  • スウェーデンハウス 福岡の香椎浜モデルハウス

    福岡の香椎浜モデルハウス

  • スウェーデンハウス 東京の立川北モデルハウス

    東京の立川北モデルハウス

 日本の住宅寿命が25〜30年と言われ、家は建て替えるのが当たり前の消費財と考えられていた1984年、「百年受け継ぐ家、高気密・高断熱、家族を守る強い家づくり」をコンセプトに設立。以来、一貫して、「資産価値の持続する家づくり」を企業理念に、“北欧クオリティ”に裏打ちされた高品質の住まいを提供してきたスウェーデンハウス。

  • スウェーデンハウスの“シンボル”でもある「木製サッシ3層ガラス窓」

    スウェーデンハウスの“シンボル”でもある「木製サッシ3層ガラス窓」

 数あるこだわりのなかでも、同社のシンボルと言えるのが「木製サッシ3層ガラス窓」です。2014年にグッドデザイン賞を受賞したこの窓は、樹脂の約1.4倍、アルミの約1700倍の断熱性能を持つ木の窓枠を使用。防火設備認定を受けているほか、外気の影響を受けにくく、カビやダニの原因になる結露の発生を抑制し、高い水密性能、遮音性能やビルの23階に使用する窓と同等の耐風圧性能も完備。高品質に加え、魔法瓶の中にいるような居心地の良さから生まれる安心感で顧客から高い評価を得ています。

  • 1999年にスタートした「全棟高性能保証表示システム CQ+24」の実施イメージ

    1999年にスタートした「全棟高性能保証表示システム CQ+24」の実施イメージ

 さらに1999年には、日本の住宅メーカーに先駆け、断熱性能や気密性能など快適性能を数値でわかりやすく示す「全棟高性能保証表示システム CQ+24」を、2000年には日本で初めて50年間という長期にわたって住まいをサポートする50年間無料定期検診システム「HUS DOKTOR(ヒュース ドクトル)50」をスタート。高品質に対する揺るぎない自信をベースにした業界初の画期的な取り組みへの挑戦も、顧客の信頼、満足度の獲得につながっています。

コロナ禍でもプラス成長、オリコン顧客満足度調査を有効活用することで盤石な経営基盤を構築

 新型コロナウイルスの感染拡大が経済秩序を大きく揺るがすなか、住宅市場もまた苦戦を強いられている業界の1つ。しかし、その一方で、リモートワークや外出自粛など“新たな生活様式”の実践により、住環境に対して以前とは異なる価値観を持つ人が増えてきたのも事実です。とくに顕著なのが、「住み心地の良い戸建て住宅」への憧れ・こだわりを持つ20〜30代の世代が増えていること。

 スウェーデンハウスでも、オンライン相談会や世界初の3Dキャラクター接客による360度バーチャル内覧サービス「VRモデルハウスウォークスルー」の提供を開始するなど(野原ホールディングスと共同開発し、2021年4月20日よりスタート)、若い世代に訴求するべく、ウェブ戦略の多様化に注力。

熊谷モデルハウスにおける現地(左)と「VR モデルハウスウォークスルー」(右)の対比

熊谷モデルハウスにおける現地(左)と「VR モデルハウスウォークスルー」(右)の対比

 また、リモートワークスペースを設置したセレクト型注文住宅商品「Hemma Bast!(ヘンマ ベスト)」の販売を2021年4月28日から開始するなど、変容する私生活のニーズに応える前向きな取り組みが行われています。そういった真摯な姿勢から、2020年度(4月〜翌年3月)の売上高は前年比111%377.6億円と、長期化するコロナ禍においても業績はプラスに転じています。

セレクト型注文住宅商品「Hemma Bast!」には、すべてのプランにリモートワークスペースが設置されている

セレクト型注文住宅商品「Hemma Bast!」には、すべてのプランにリモートワークスペースが設置されている

「質の高い住居を提供するハウスメーカー」としてすっかり定着し、好調の波に乗るスウェーデンハウスですが、ハウスメーカー 注文住宅ランキングの発表を開始した2015年当時は、課題も多かったといいます。とくにネックだったのは、大手ハウスメーカーと比べてみたときの知名度の低さ。いかに存在を知ってもらい、“世代を超えて100年以上住み継げる「資産としての家づくり」ができる”という特性をアピールできるかどうかが成長のカギを握ると考えた同社では、そういった悩みの解決を目指してオリコン顧客満足度がご提供するサポートサービスを導入。

 現在、(1)商標(2)調査データ(3)デジタルプロモーションと、3つのサービスを活用いただいていますが、それぞれが認知度や営業活動の向上などにつながり、直近2年で見ても資料請求数35%アップ契約数13%アップ(※2019年度と2020年度の比較)を実現しています。スウェーデンハウス 営業推進部の大川保彦さん、藤本狩名弘さんへのインタビューから、具体的なサービスの活用方法や効果実感について、紐解いていきたいと思います。
(文/河上いつ子)

【スウェーデンハウス 活用事例インタビュー】
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記事公開:2021年8月19日
(記事内の役職などの情報は、すべて取材時点のものです)