CS/ES用語辞典

総合満足・全体満足

 さまざまな接点での体験を通じて形成される顧客の満足を総括したもの。利用都度の体験や製品の仕様といった限定的な視点ではなく、その時点で顧客が評価対象に対して抱いている評価の全体を指す。

 CS向上活動の成果を顧客満足度調査で把握する場合に、この総合満足が目的変数(被説明変数)として位置づけられ、そのほかの要素や場面についての評価は説明変数として取り扱われることが多い。

ポイント
 総合満足の高低が何により引き起こされているかを見出し、CS向上活動の重点としていくことが重要。

 例えば、家電製品の場合、製品の機能・品質・価格・営業対応・事務手続き・アフターサービス対応などの「要素別満足」のなかで、どの要素が総合満足度との相関が高いのかを分析する方法が一般的。これは単に不満足度が高い要素を重点にしても、総合満足度の向上には結びつかないことがあるからである。

(監修:日本能率協会コンサルティング(外部リンク)

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