「組織内の人の考えや行動を左右する、明文化されていない判断基準や意識の総和」を指す。
昨今は、真の企業変革実現のためには、組織文化変革が必須であるという認識が増えているものの、明文化されていないために、理解に苦しむケースが多々見られるが、「組織のメンバーの大多数が習慣的・継続的に行っている、場面別の意識・思考・行動の総和」と捉えるとわかりやすい。
例えば、「営業会議の場面では誰も発言しないのが当たり前」「営業担当は自分の見込み案件を全て出すと追及されるので隠す」といった行動なども組織文化であり、それをまとめると「オープンなコミュニケーションや情報共有ができない文化」となる。曖昧な組織文化の実態把握のためには、さまざまな視点からの意識調査が有効である。
ポイント
組織文化は抽象的に捉えるのではなく、現状、習慣的に行っている具体的な意識・思考・行動からどのような文化があるのかを検討し、企業変革の阻害要因となっているポイントを変革するポイントことが必要。
例えば、「隠す文化」から「オープンマインドの文化」の実現のために、会議の場でのコミュニケーションのやり方を改革するという関係性で考える。
また、組織文化は企業変革の阻害要因だけではなく、良い文化、継続・強化すべき文化もあるので、その両面からのアプローチがポイントとなる。
(監修:日本能率協会コンサルティング(外部リンク))